偽史邪神殿

なんでも書きます

2022-01-01から1年間の記事一覧

2017-2022 私的ボカロベストまとめ

2017年から年末にボカロベストを考えるようになって、今年で六年目になった。自分の中ではボカロと向き合ううえでのルールみたいなものがいくつかあって、それは昔からあまり変わっていないのだが、文章にしたことはなかったので書いてみる。 2017~2022年の…

カルロス・ルイス・サフォン作品 登場人物リスト②

今回は『天国の囚人』の登場人物リストです。 リスト①→風の影、天使のゲーム リスト③→精霊たちの迷宮(未定) 天国の囚人 (集英社文庫) 作者:カルロス・ルイス・サフォン 集英社 Amazon 『天国の囚人』登場人物 ダニエル・センペーレ 父 フェルミン・ロメロ…

カルロス・ルイス・サフォン作品 登場人物リスト①

カルロス・ルイス・サフォンは『風の影』に始まる失われた本の墓場シリーズの著者として知られている。そしてかれの作品は異常に登場人物が多い。さらに名前が憶えづらい。そのわりに集英社文庫の登場人物一覧はぜんぜん役に立たないし(せめてフルネームで…

ギャンブル漫画としての『根こそぎフランケン』の感想

『根こそぎフランケン』を、かなり面白く読んだ。 中心人物はふたり。図体がでかくて頭は悪いが、力でねじ伏せる麻雀を打つ天才・フランケンと、頭も良いし麻雀も上手いがとある挫折体験をして以来、本気で麻雀を打っていない中年男・竹井。そこにさらに何人…

(自分用)kindle unlimitedで読める本リスト

www.karzusp.net はい。そういうわけでやっていきます。 キンリミで何が読めるのか調べるの、難しすぎる。 別に読んでる本を紹介するわけとかではなく、なんとなく読みたいやつを挙げるだけです。 めんどうくさいので、小説本はシリーズとか作家でまとめて読…

サーシャ・フィリペンコ『赤い十字』感想 / 赤黒いファミリーヒストリー

「もしこの惨状を全世界に知らせなかったら、半世紀後には自らの意思でシャベルからものを食べようとする人間が出てくる。 (…)その人たちが囚われているのはもはや収容所ではなく、その人自身なんだからね」(P175) 赤い十字 作者:サーシャ・フィリペンコ…

シルヴィア・モレノ=ガルシア『メキシカン・ゴシック』感想 / 混交するもの されるもの

メキシカン・ゴシック 作者:シルヴィア モレノ=ガルシア 早川書房 Amazon 1950年のメキシコを舞台にしたゴシック・ホラー。うら若き令嬢ノエミ・ダボアダは、田舎に嫁いだ従姉妹からの助けを求める手紙に応じ、彼女の住むドイル家の屋敷に向かう。しかしそこ…

エルヴェ・ル・テリエ『異常(アノマリー)』感想 / 死後評価されることについて

死後評価されたい。 オタクなら誰でも一度は夢見ること……つまり「死後評価されること」について考えてみたい。 不遇の天才だとか不世出の逸材とか、世に色々な「報われない才能」というのはあるけれど、中でも一番かっこいいのは「死後評価される」ことだ。…